ストーリー

芸術を通じて未来を構想する:2025年万博を背景としたウズベキスタンの文化外交

芸術を通じて未来を構想する:2025年万博を背景としたウズベキスタンの文化外交

あらゆる時代は、その時代の創造的傾向によって定義される。芸術は常に過去、現在、未来の架け橋となり、その三つの次元を自らの中に体現してきた。今日の世界が人類を結びつける新たな手段を模索する中、ウズベキスタンはこの追求を文化を通じて実現している。ウズベク芸術は、歴史の痕跡と未来への憧れとの生きた対話を体現している。

文化外交:ウズベキスタンの新たな声

近年、ウズベキスタンは芸術・文化の分野で国際舞台へ確かな歩みを進めており、この発展は国際社会から広く認められている。2021年にはウズベキスタンが初めてヴェネチア・ビエンナーレに国家パビリオンを出展した。「マハッラ:都市と農村の生活」と題されたこのプロジェクトは、主要な国際文化イベントにおける国家的代表性を確保しつつ、ウズベキスタンの地域社会の独特な特性を巧みに探求した。これは現代美術を通じて自国の声を届ける同国の取り組みにおける転換点となった。

今年開催されたブハラ現代美術ビエンナーレは、ウズベキスタン国内で過去最大規模の芸術イベントとなった。「傷ついた心のための処方箋」と題された本ビエンナーレは、人間の感情、癒やし、再生、過去と未来の対話といったテーマを掘り下げ、様々な地域や背景を持つ芸術家たちを結集した。ブハラ・ビエンナーレはその後、中央アジアで最も重要かつ多様な芸術的取り組みの一つとして台頭している。

創造経済:想像力の経済力

世界的に、創造産業はGDPの3~4%を占めており、ウズベキスタンもこの方向で積極的に前進している。2022年に承認された「創造経済構想」の枠組みの中で、芸術、デザイン、音楽、ファッション、建築、IT分野の創造的スタートアップを支援するため、特別助成金と税制優遇措置が導入された。

タシケント・アートウィークやアート・フューチャー・フェスティバルなどのイベントは、新進気鋭の才能のための国際的なプラットフォームへと発展した。2023年には400人以上の参加者がこれらのイベントに参加し、その70%が若手アーティストやデザイナーであった。一方、アートマーケット・ウズベキスタンは芸術家向けの新たな経済空間を創出。2023年末までに100点以上の作品が同プラットフォームを通じて海外コレクターに売却され、ウズベキスタンの創造性に対する世界的な需要の高まりを浮き彫りにした。

EXPO 2025:芸術で人類の未来をデザインする

日本・大阪で開催されたEXPO 2025において、ウズベキスタンは再び国際舞台で目覚ましい創造性を発揮した。パビリオンのコンセプトは世界の専門家と来場者の双方の注目を集めた。今回のEXPO 2025におけるウズベキスタンの存在は、単に「見る」や「聞く」ためではなく、「感じる」ためにデザインされた。それは芸術と水と大地と夢から生まれた声である。

芸術は未来を感知する最も人間的な方法である。今日、ウズベキスタンの声は政治の舞台だけでなく、文化の舞台からも響き渡っている。ヴェネツィアからブハラへ、タシケントから大阪へ、この旅路は芸術という言語を通じて、この国の歴史と現在の志、そして未来への夢を伝える。